窓ガラスの掃除にはコツがあります。上手に掃除をしないと乾いた後に汚れが残ってしまいます。掃除のコツを覚えて、ピカピカの窓ガラスにしましょう。 |
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○雑巾 ○グラススクイジー(ガラス掃除の専用道具) ○モイスチャーリント(ガラス掃除の専用道具) ○バケツ ○水 ○汚れがひどい時は、窓ガラス掃除用の洗剤 |
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モイスチャーリントで磨く グラススクイジーで水を落とす 乾いた雑巾で水分を取る |
○透明なガラスの場合
(1)モイスチャーリントを水でぬらし、こするようにして絞る。 (1)雑巾を水でぬらし、水がしたたる程度に軽く絞る。 |
ゆがみの無い景色を見ることができる窓ガラスや、美しいほど見事な平滑さで姿を映し出す鏡などは
高い品質で作られた板ガラスの性質によるものです。
現在作られている板ガラスのほとんどは、「フロート法」という製造方法により、ゆがみの無い水平な製品として作り出されています。
フロート法は板ガラスの製法のひとつであり、日本では日本板硝子社が最初にこの技術導入に成功しました。
この製法最大の特徴であるフロートバスには溶けたスズが満たされており、その上に溶けたガラス素地を流し込むと、平滑な板ガラスとなります。あとはその水平なガラスを引っ張り出して徐々に冷やすことで、私たちが日ごろ触れている板ガラスが完成するのです。
この製法には液体同士の界面張力と液体と空気との表面張力が関係しています。
ここでは、ドレッシングの「水と油の関係」を頭に浮かべて想像してみてください。
フロートバスには液体のスズが満たされています。
スズはガラスと混ざり合うことが無く、さらにガラスより比重が大きいという特徴があります。
そこでフロートバスにガラスを流し込むと、スズとガラスは分離してスズは下にたまり、その上にガラスが「浮く(フロート)」ことになります。(ちょうどスズが水でガラスが油の関係ですね)
このとき、ガラスとスズには界面張力が働き、完全に水平な境界面ができます。
もちろんガラスの表面(上側)には空気と重力の働きで表面張力がかかりますので、裏表完全に水平なガラスを作り出すことが可能なのです。
ビルや街中の住宅などで、網の入ったガラスを見たことがあると思います。
景観を損ねていると感じる人も多く、本当に必要なのかという問い合わせも時々頂きます。
この網は実は防火設備の一種で、建築基準法の規定により、防火地域や準防火地域では、この網入りガラスを使わなければなりません。
理由は、ガラスに網が入っていることで、熱でガラスが割れてもガラスが飛び散らず、延焼を防ぐ効果があるからです。
ただ、注意してほしいのが、決して防犯用ではないということです。
網が入っていることで割れても飛び散ることは少ないですが、強度的には普通のガラスとなんら変わりありません。中の網も普通の工具で簡単に切断することができます。
なので、防犯の効果は期待できず、それどころか泥棒にとって目立たずガラスを割れるので好まれることすらあるかもしれません。
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街中で、鏡のようにキラキラと反射していたり、風景が映りこんでいる建物を見たことがありませんか?
これは建物に使われている「熱線反射ガラス」という特殊なガラスに光が当たって起こっている現象です。
「熱線反射ガラス」は表面に金属酸化物を焼き付けてあり、赤外線(主に日射光線)を反射します。
キラキラ輝いてみえるビルのガラスの表面は、この金属膜によるものなのです。
同時にハーフミラー効果といって、明るいところから暗いところは透けて見えず、鏡のように映像を映し出し、暗いところからは外が見えるという現象が起こります。これを最大限に利用したのがマジックミラーです。
ただし、晴れた日中ではなく、曇りの日や夜などに室内側で照明を付けているとその効果が逆転します。
室内からは外が見えづらく、外からは丸見えになるという逆転現象を引き起こすのです。
熱線反射ガラスは、ハーフミラー効果などのような意匠的な目的で使われるだけではありません。
紫外線や日射熱をカットするなどの機能的な目的で(もちろん意匠的な目的も含めて)、主にオフィスビルなどで採用されています。
有機ガラスともいわれるアクリル板やポリカーボネイト板はガラスと同じように
透明度が高い板なので同じような用途で使われることが多い素材です。
しかし、どれも同じ性能を持っているわけではありません。
それぞれに長所と短所を持ち合わせています。
特性比較 | |||
材質 | ガラス | アクリル板 | ポリカーボネート板 |
特長 | 傷に強い 耐久性が高い 不燃素材である |
高い透明度 優れた耐久性 加工性が高い |
非常に割れ難い 燃え難く安全 紫外線に強い |
欠点 | 割れやすく危険 加工が困難 比較的重い |
高温で変形 燃えやすい |
傷が付きやすい 加工しにくい コストが高い |
ガラスは雨風や太陽光で劣化することはほとんど無く、温度による変化も少ないので、
窓のような耐久性が求められる部位に最適です。
逆に、複雑な加工が必要な部位や安全性が特に求められる部位ではあまり適していません。
アクリルはガラスと同等の透明度と優れた耐久性・加工性により、室内の建具や店舗の外装、
透明度が求められる装飾品などに最適です。
しかし温度変化の激しいところ、特に高温になりやすい部位の使用は控えるべきでしょう。
ポリカーボネイトは非常に割れ難い性質を持っているので、保育所や学校など安全が求められる
開口部やパーティションなどに最適です。
ただ割れない一方で傷がつきやすく、美観を求められる場合にもあまり適しませんし、
コストもかかるという短所もあります。
これらの素材は、それぞれの長所を活かして最適な場所に使いたいですね。
いつも私たちが目にしているガラス。
その原材料をご存知ですか?
テレビでガラス工房の吹きガラスなど一度はご覧になったことがあると思います。非常に高温な溶鉱炉に、材料を付着させた吹き棒を入れて熱しているあの様子、ここから金属等の材料を溶かして作っているというのはイメージがわくのではないでしょうか。
ガラスの原材料は、珪砂・ソーダ灰・アルミナ・石灰が主な材料です。
全体の70%ほどを珪砂(石英を細かくした砂)で構成されています。
これを溶かしやすくするために15%ほどソーダ灰(炭酸ナトリウム)を加えます。
(本来2000℃もの高熱を必要なのに対し、1600℃ほどで溶かすことができます。)
これにアルミナ(長石)や石灰を加えることでガラスの強度が上がります。
このような材料で、いつも触れているあの透明なガラスが出来上がるのです。
色ガラスを作りたい場合は、これらの材料に金属などを混ぜ込むことで様々なガラスを作り出すことができるんですよ。