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ガラス豆知識

●ガラスの製造方法

 ゆがみの無い景色を見ることができる窓ガラスや、美しいほど見事な平滑さで姿を映し出す鏡などは
高い品質で作られた板ガラスの性質によるものです。
現在作られている板ガラスのほとんどは、「フロート法」という製造方法により、ゆがみの無い水平な製品として作り出されています。

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フロート法は板ガラスの製法のひとつであり、日本では日本板硝子社が最初にこの技術導入に成功しました。

この製法最大の特徴であるフロートバスには溶けたスズが満たされており、その上に溶けたガラス素地を流し込むと、平滑な板ガラスとなります。あとはその水平なガラスを引っ張り出して徐々に冷やすことで、私たちが日ごろ触れている板ガラスが完成するのです。

この製法には液体同士の界面張力と液体と空気との表面張力が関係しています。
ここでは、ドレッシングの「水と油の関係」を頭に浮かべて想像してみてください。

フロートバスには液体のスズが満たされています。
スズはガラスと混ざり合うことが無く、さらにガラスより比重が大きいという特徴があります。
そこでフロートバスにガラスを流し込むと、スズとガラスは分離してスズは下にたまり、その上にガラスが「浮く(フロート)」ことになります。(ちょうどスズが水でガラスが油の関係ですね)
このとき、ガラスとスズには界面張力が働き、完全に水平な境界面ができます。
もちろんガラスの表面(上側)には空気と重力の働きで表面張力がかかりますので、裏表完全に水平なガラスを作り出すことが可能なのです。



 

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