有機ガラスともいわれるアクリル板やポリカーボネイト板はガラスと同じように
透明度が高い板なので同じような用途で使われることが多い素材です。
しかし、どれも同じ性能を持っているわけではありません。
それぞれに長所と短所を持ち合わせています。
特性比較 | |||
材質 | ガラス | アクリル板 | ポリカーボネート板 |
特長 | 傷に強い 耐久性が高い 不燃素材である |
高い透明度 優れた耐久性 加工性が高い |
非常に割れ難い 燃え難く安全 紫外線に強い |
欠点 | 割れやすく危険 加工が困難 比較的重い |
高温で変形 燃えやすい |
傷が付きやすい 加工しにくい コストが高い |
ガラスは雨風や太陽光で劣化することはほとんど無く、温度による変化も少ないので、
窓のような耐久性が求められる部位に最適です。
逆に、複雑な加工が必要な部位や安全性が特に求められる部位ではあまり適していません。
アクリルはガラスと同等の透明度と優れた耐久性・加工性により、室内の建具や店舗の外装、
透明度が求められる装飾品などに最適です。
しかし温度変化の激しいところ、特に高温になりやすい部位の使用は控えるべきでしょう。
ポリカーボネイトは非常に割れ難い性質を持っているので、保育所や学校など安全が求められる
開口部やパーティションなどに最適です。
ただ割れない一方で傷がつきやすく、美観を求められる場合にもあまり適しませんし、
コストもかかるという短所もあります。
これらの素材は、それぞれの長所を活かして最適な場所に使いたいですね。